当会発行の冊子「Witnesses of the Massacre of Koreans and Chinese in the 1923 Great Kanto Earthquake」に関わる経過について
当会発行の冊子「Witnesses of the Massacre of Koreans and Chinese in the 1923 Great Kanto Earthquake」に関わる経過について
当会は、関東大震災100周年朝鮮人・中国人虐殺犠牲者の追悼イベントが2023年9月に荒川河川敷で開催された際、そこで朗読された証言集を2024年に英訳し、2026年には「Witnesses of the Massacre of Koreans and Chinese in the 1923 Great Kanto Earthquake」と題する冊子として無料で配布しました。
これは、上記追悼式で朗読された証言に深い感銘を受け、この歴史について英語圏で広範に伝えるにはこの証言資料がふさわしいと思ったからです。
当会は、2022年に関東大震災100周年朝鮮人・中国人虐殺犠牲者の追悼大会の企画に参加し、その過程でほうせんかの家や「百年」の活動について学びました。翌年の2023年に当会が訪日した際、追悼行事を企画した数々の関係団体と共に行事に参加し、直接交流を持ちました。上記冊子の公刊は、このような過程を経て現実化していったものでした。
しかしながら2026年 6月、証言資料の提供元である「百年」のメンバーの方から英訳冊子に関して不備を指摘され、確認をしたところ、ミスコミュニケーションや認識のずれ等により、証言者の方々への確認が足りていなかったことが明らかになりました。また、冊子中のその方の氏名の表記についても誤りがあったことを知りました。 当会は、それまでのやりとりを通して、「百年」内部できちんと了解が得られており、内部報告もされていると認識していたのですが、それらの点に遺漏があったことが判明しました。
これを受け、当会は、自分たちの不備と誤りを「百年」とそのメンバーの方に謝罪しました。そして、直ちに冊子の回収を決め、再発防止に励むことも当会内で決定しました。
下記は、当会が「百年」とそのメンバーの方にお送りしたお詫びと報告の文書です。
〇〇 様
百年 御中
お詫びとご報告
1 この度は、貴団体から提供を受けた資料につき、貴団体及び〇〇様の許諾を得ることなくこれを英訳して頒布したこと、及び、同頒布物において〇〇様の氏名についてその意に反する表記をしたことにつき、深くお詫びを致します。
2 当団体は、貴団体の上記資料が、関東大震災の際に発生した朝鮮人・中国人の大虐殺に関する歴史を英語話者へ伝えるにあたって重要なものであると判断し、この歴史を英語話者に継続的に広く伝える教育・啓発活動の一環として文書の翻訳、頒布を計画しました。
この歴史を末永く広く伝えるため、普及にあたっては営利目的ではなく無償で頒布をすることとし、必要な資金は、この活動の趣旨に賛同してくれる個人から寄付を募る予定でおりました。
ISBNの取得も市販目的ではなく、公立図書データベースに掲載される措置をとることによって教育資料として将来にわたり継続的に普及できると認識していました。
3 この度のことの原因は、当方において、資料の翻訳・頒布にあたり、貴団体を通してその資料中に収録されている皆さまの許諾が得られているものと誤解してしまい、皆さんに明確な確認をしなかった点にあるものと認識しております。 今後は、このような文書の翻訳、頒布の際には、許諾を得るべき方からきちんと許諾をいただくこと、また氏名の英語表記についても確認をとることを厳重に励行致します。
今回の件につきましては、当団体内で経緯を共有しました。 関係者の皆様に丁寧な説明と確認手続きを行う作業が不十分であった点を重く受け止め、今後の活動においてはこれらを明確に行うために「翻訳許諾と連絡プロトコル」の整備を進めております。今後このようなことが生じないよう関係者一同真摯に留意し、再発防止に厳重に努めて参ります。
4 なお英訳の頒布物については、印刷をした部数は計50刷です。そのうち30刷は当団体 NDT関係者らの手元にあり、残り20刷の頒布先は「ほうせんかの家」を含む東京、関西地方及び山口県の市民団体各位です。頒布済みの20刷については、現在、自己回収作業を進めており、一刻も早く全刷を回収できるように全力で努めます。
なお、これらの配布はいずれも無償で行っており、実費を含む一切の金銭を受け取っておりません。
5 以上の通りお詫びとご報告を致します。今回の不手際につきまして深く反省し、謹んでお詫びとご報告を申し上げます。
今後も当団体は、歴史の真実を伝える活動に誠実に取り組むよう、全力を尽くして取り組んでまいります。
2026年07月15日
Nikkei Decolonization Tour
代表:金美穂
添付:冊子印刷部数及び実費額確認資料
当会は今回の件を重く受け止め、団体内で改めて話し合いを行いました。そして、2026年08月17日時点で、配布した20刷のうち9刷は回収済みであり、残りも一刻も早く回収すべく準備を進めていることを「百年」の皆様にご報告いたしました。その上で、今後、文書を頒布する際には、許諾を得るべき人々から事前に適切な許諾を得ることを徹底することを確認致しました。今回、その点が不十分であったことを、深く反省し、今後、このようなことが再び起こらないよう、再発防止に努めます。
以上の通り、今回の件の経過をこの場を借りてみなさまに報告するとともに、「百年」およびそのメンバーの方に改めてお詫び申し上げます。
当会は、これからもみなさまと共に、国や言語、文化の違いを超えて連帯のあり方を考え、実践していきたいと思います。
皆さまにおかれましては、今後も当会の活動にご理解とご協力をくださいますようよろしくお願い申し上げます。
2026年08月17日
金美穂
Nikkei Decolonization Tour